タバコ、大気汚染、紫外線、仕事のストレスに晒される現代人は、目に見えないところで健康を脅かされています。ビタミンＣは美容効果でよく知られていますが、健康維持にも力を発揮します。
特にタバコを吸われる方の健康維持には、高濃度ビタミンC点滴がおすすめです。
タバコを1本吸うごとに、体内のビタミンCは25mg消費されると言われています。喫煙者はビタミンCが失われやすいので、タバコを吸わない人よりも積極的にビタミンCを摂取する必要があります。

高濃度ビタミンC点滴療法は、がんの先進治療としてアメリカなどで研究と普及が始まり、日本でも2007年からがん治療の選択肢として導入されるようになりました。
これまでの研究から、高濃度ビタミンC点滴療法が、がん患者の痛みや倦怠感、食欲低下、不眠などの症状を改善し、QOL（生活の質）を維持することがわかっています。また、がんの進行の停止や腫瘍の縮小例の報告もあります。化学療法のような辛い副作用がほとんどないのも利点です。
標準的がん治療が有効でない患者さんへの効果が期待されます。

高濃度ビタミンC点滴療法は、大きな副作用やダウンタイムがないのが特徴です。
しかしながら、以下のようにデメリットはありますので、治療を検討する際にはきちんと確認してください。

●保険が適用されません
自由診療のため、保険が適用されません。初診料、検査費用（検査が必要な場合のみ）、治療費、すべてが自費になります。

●点滴を受けられない人もいます
赤血球にあるG6PDという酵素が遺伝的に欠損している人は、高濃度ビタミンC点滴を受けると溶血発作を起こすことがあります。日本人でG6PDが欠損している人は稀ですが、事前に検査を行って安全に点滴を受けられるか確認します。

●点滴箇所に痛みが出る場合があります
点滴は注射と同じように体に針を刺します。そのため、針を刺したところが痛くなったり赤くなったりすることがあります。また、点滴特有の血管痛が起こることもありますが、点滴の滴下スピードを落とすことで改善する場合がほとんどです。

●注射に比べて時間がかかります
注射なら数秒で済みますが、点滴となると時間がかかります。美容目的での点滴の場合、たいてい30分～１時間ほどかかります。

●利尿作用があります
トイレが近くなったり喉が乾いたりする場合があります。

●副作用が起こる可能性もあります
低カリウム血症による筋肉のけいれんや、急激に血糖値が下がるためにめまいやふらつきを感じることがあります。高濃度ビタミンC点滴は空腹のときに行わないよう注意してください。

ビタミンCは、ストレス社会を生きる私たちの健康を保つために欠かせない成分です。しかしながら、食事やサプリメントからの摂取では、一度にたくさんのビタミンCを摂取することは不可能です。高濃度ビタミンC点滴なら多量のビタミンC摂取が可能です。
高濃度ビタミンC点滴を受けてみたいと思った方は、ぜひ一度ご相談ください。